小紋(こもん)とは?

小紋(こもん)とは?

小紋(こもん)は日本の着物(和服)の種類の一つです。
全体に細かい模様が入っていることが名称の由来であり、訪問着、付け下げ等が肩の方が上になるように模様付けされているのに対し、小紋は上下の方向に関係なく模様が入っています。

そのため礼装、正装としての着用は出来ないというのが通例です。現在は模様の大きさや密度に関わらず、上下方向関係なく模様が入っている着物は総称して「小紋」といいます。染めの技法によって「紅型小紋」「絞り小紋」「更紗小紋」など多種多様な小紋が存在します。
その中で、主な「小紋」の技法として知られるのは「江戸小紋」「京小紋」「加賀小紋」が有名です。また礼装の下の普段着に属するものであり、着物の格としての用いられ方もします。

●東京染小紋

江戸時代、諸大名が着用した裃の染めに由来する小紋をいいます。
現在は伝統柄で基本的には単色染め絹しか使わないという特徴の「江戸小紋」とそれに比べ自由な創作が特徴の「東京おしゃれ小紋」の二種に分類されています。

●江戸小紋

江戸時代、諸大名が着用した裃の模様付けが発祥です。その後、大名家間で模様付けの豪華さを張り合うようになり、江戸幕府から規制を加えられています。
このことにより、遠くから見た場合は無地に見えるように模様を細かくするようになり、結果、かえって非常に高度な染色技を駆使した染め物となりました。

●東京おしゃれ小紋

東京染小紋の技法を用いながら現代的な模様・染料を用いたものです。
江戸小紋と区別するため東京おしゃれ小紋と呼びます。

●京小紋

古くから型染め技法を使って着物を制作していた京都です。
型染めを駆使した小紋生産が隆盛したのは明治時代以降であり、京友禅の派手な柄いきと型染めを融合させたものを一般的に「京小紋」といいます。
基本的には単色染めで、絹しか使わない江戸小紋に対して多色染めであり、様々な生地を用います。

●加賀小紋

「京小紋」の影響を受けて石川県で作られ始めたのが「加賀小紋」であり、色使いに加賀友禅の技法が取り入れられています。
一方で「江戸小紋」の影響を受けて作られた「加賀小紋」も石川県には存在します。