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正絹の話2

予備知識

正絹の話2

絹(きぬ、シルク)は、ご承知のように、蚕の繭からとった動物繊維です。独特の光沢を持ち、古より珍重されてきました。蚕が体内で作り出すたんぱく質・フィブロインを主成分とします。1個の繭から約800~1,200メートルとれるため、天然繊維の中では唯一の長繊維(フィラメント糸)と言われています。主に絹織物などに用います。

 

蚕の繭(まゆ)を製糸し、引き出した極細の繭糸を数本揃えて繰糸の状態にしたままの絹糸を生糸(きいと)と言います。これに対して生糸をアルカリ性の薬品(石鹸・灰汁・曹達など)で精練してセリシンという膠質成分を取り除き、光沢や柔軟さを富ませた絹糸を練糸(ねりいと)と呼びます。

ただし、100%セリシンを取り除いたものは数%セリシンを残したものに比べ、光沢は著しく劣ります。生糸は化学染料、練糸はいわゆる草木染めに向きます。歴史的に前者の手法が用いられはじめたのは明治維新以降であり、昔の文献や製品にあたる際、現在の絹織物とは別物に近い外観と性質をもちます。また、養殖(養蚕)して作る家蚕絹と野性の繭を使う野蚕絹に分けられています。

 

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